教師にとって一番特別な日。
今日は教師の頃を思い出しながら書いていきます。
「教師をやっていて、一番のやりがいは何ですか?」と聞かれることがあるので、お答えします。
私は「子どもの成長に関われること」だと思います。
…真面目な回答になってしまいましたが、「やりがいをいつも感じられるの?」と言われると決してそうではありません。
他の業界にも通ずることだと思いますが、指導案作り・模擬授業に始まり、授業、児童指導、保護者との関わり、お便り発行、研究会、行事準備、バス代の集金、資源回収のお手伝い等…日々やることはたくさんあり、目まぐるしい1週間の中、やりがいをしみじみと感じている時間もありません。土日だって使います。
でも、本当に大きなやりがいを感じられる日があります。
1年間担任を務めていて本当に良かったと思う日です。
それは「終業式」です。最高学年だと「卒業式」です。
4月の頃に撮った、子どもたちの顔が3月に見ると凛々しくなっているというのはよくある話です。
そこまで成長したんだなーと常々実感していました。
子どもと会う最後の日に教師と子どもたちで「1年間、本当にありがとう。」と言えるのは本当に幸せでした。
教師にとって一番の幸せを噛み締めることができました。
先生ごとに「どんな子どもに成長して欲しいか」想いはあるものです。
私は「夢」をもてる子を育てたいと思っていました。
どんな時でも自分の「夢」を諦めず、何度でも立ち上がるような子を育てたい。
そのために子どもたちの些細な「〜したい!」「やってみたい!」という小さな声を拾うようにしていました。そこから芽生えることだって大いにあるのですから。子どもたちは可能性の塊です。
あと、もう一つ。大切にしていたことがあります。
それは「一人一人の良さを認められるクラス」です。
勉強が得意な子、体育が得意な子はみんなに持ち上げられることが多いですが、
絵を描くのが得意な子、あやとりが得意な子、人に優しい子、応援してあげられる子、人の気持ちを大切にすることができる子。子どもの得意は多種多様です。もちろんまだ見つかっていない分野だってあります。
それを子ども一人一人が見つけられるように心がけていました。
良さを認め合うクラス。それは、どの業界でも職場でも同じことだと思います。
そんな世の中をつくっていけたら良いなと思います。
来月から新学期が始まります。
その前に一言。「1年間、頑張ったね。」
そして6年生。「卒業。本当におめでとう。」
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るりびたき(iOS,Androidエンジニア/元小学校教員/ピアノ/バックパッカー)
4年間小学校教員として働いていた頃、海外一人旅で毎日を必死に生きるカンボジアの子どもたちに心を打たれる。
世の中のために自分ができることはないかと模索する。
そこで、一人でも多くの人が「きっと未来は明るい」と思えるような作品を作りたいと思い、ブログを始める。
現在はエンジニアとしてiPhone・Androidのアプリ、IoTの製品を日々開発。幼い頃から弾いてきたピアノも日々練習中。
今まで訪れた国は香港・タイ・台湾・カンボジア・インド・ベトナム・ラオス。